運営理事会

運営理事長のごあいさつ

カンタベリー日本語補習校は、今から11年前、「子どもたちに日本の言葉や文化をしっかり教えたい」という強い思いで結集した親御さんたちの献身的な努力で発足しました。開校当時56名だった児童生徒数は、2002年には100名を超え、ここ数年は200名前後で推移する規模になりました。

本校は、ニュージーランド国内法に基づく慈善財団(Charitable Trust)として独立した法人格を有しつつ、設置母体であるカンタベリー日本人会と緊密な協力支援関係にあり、日本人コミュニティの両輪として役割を担い合っています。また、日本政府が規定する在外教育施設(補習授業校)の認定を受けており、日本政府からは財政上の支援に加え、2006年からは校長先生を派遣していただいております。

校長は教育全般と校務を統括し、財政や施設整備や運営方針など大枠の決定は運営理事会(Board of Trustee)が行います。現在の運営理事会は、校長、教職員代表、保護者代表、学識経験者など6人で構成されており、全員が無報酬で月1回開催される運営理事会を中心として本校の運営に関わっています。運営上の一番の悩みは常に資金の調達であり、次に人員の確保です。

本校の運営資金は、保護者が負担する入学金や授業料に加え、日本国政府から支給される派遣校長経費ならびに教員謝金と校舎賃料に対する補助金、ニュージーランドの自治体や基金からの補助金、保護者によるファンドレイズ、カンタベリー日本人会や協賛企業からの寄付などに依拠しています。また、海外子女教育振興財団から図書や教具教材の寄贈を受けています。ニュージーランドに3校ある補習授業校の中では、一番人数が多くて一番授業料が低いのが本校です。

本校の子どもたちは、普段は現地校で英語で学習しています。本校で学ぶのは土曜日の4時間のみで、登校日は年39日しかありません。それだけでは学習時間が足りないので、家庭での学習で補うようお願いしています。現地校の学習に加えて日本語補習校の学習をすることは、子どもにとって負担になります。色々な理由で続けることが難しくなるのでしょうが、学年が進むにつれて生徒数が減少することが残念です。「中学部の生徒を増やす」ことが本校の課題であり、その後の子どもたちの活躍を見ることが私の夢です。

本校にも「学校にはお金がなく、子どもには時間がない」という多くの在外教育施設に共通する悩みがありますが、教職員の熱意と創意工夫、保護者の皆さんや関係各位の力強いご支援によって様々な困難を乗り越えてきました。この程よい「まとまりの良さと向上心」が当校の自慢であるとともに、日本人の美徳の一つとして継承していければと思っています。
 

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